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2017 - 04 - 15

「ようちち市」じゃないよ「やぶ市」だよ!@養父市廃校活用

兵庫県にある養父市へ行ってきました!そこで廃校活用の事例をいくつか見せてもらいました。今回は「なぜ養父市なのか?」という点でご紹介します★

 

先日、兵庫県北部の但馬地域にある「養父市」へ行ってきました。

 

 

養父市・・・

正直、読めませんでした(←恥ずかしいw)

 

 

なんと『藪(やぶ)医者』発祥の地とのこと。

語源には諸説あるようですが・・・

昔、この養父の地域には名医が多く「やぶ出身」というのが一つのお医者さんのブランドとなっていたそうです。

そのため「やぶ出身だ」と偽る医者が出回り、そういうお医者さんに限って下手な人が多くて・・・

それで今日の意味の「やぶ医者」という言葉が生まれたのだとか。

※やぶ医者:いい加減な医者、下手な医者

 

 

 

そんな何かと読めない「やぶ市」ですが。

やぶ市観光協会では、こんなキャッチフレーズも!

 

 

読み方が難しいことを逆手にとって「何をはじめるか読めないまち」としてPRしていました!!

 

 

”読めないまち”やぶ市は、

もっと、何をはじめるか

読めないまちへ

 

 

うーーん!おもしろい!!

 

さてさて。

そんな養父市でいろんな場所を見せてもらいました♪

 

 


 

◆養父市って??

 

人口は26,501人、世帯数9,062世帯(平成22年国勢調査より)

兵庫県北部の但馬地域の中央に位置しており、面積は422.91km2(兵庫県の5.0%、但馬地域の19.8%)

 

但馬地域といえば、但馬牛が有名ですよね~。

もちろん但馬牛も食べてきましたよ!!

 

 

美味しかったなぁ~♡

 

 

 

それはさておき・・・

養父市は、2014年5月に国家戦略特区に指定されています。

その中でも「中山間農業改革特区」。

 

約80%が山地であり、人口減少と高齢化の進展、農業の担い手不足、耕作放棄地の増加・・・などなど。

地方にとっては似たり寄ったりの課題でしょうが、それぞれ独自で取組んでいる事例はとても勉強になります。

養父市では、それらの課題を解決するために、特区としての環境整備に力を入れている地域でもあるわけですからね!

 

 


 

◆そもそも「国家戦略特区」とは?

 

「産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成に関する施策の総合的かつ集中的な推進を図るため、2015年度までの期間を集中取り組み期間とし、いわゆる岩盤規制全般について突破口を開いていくもの」

(首相官邸HPより)

 

 

国が定めた国家戦略特別区域において、それぞれの区域計画を立てて、それが認定されると・・・

規制の特例措置の適用を受けた事業の実施が可能になるんですと!!

 

 

 

この資料がわかりやすいかも。

 

(国家戦略特別区域法の概要:内閣府地方創生推進室より)

 

 

 

う~ん・・・

難しいことはよくわかりませんが、

 

✔規制の特別扱いができて

✔資金繰りの支援もして

✔税負担を減らす支援もする・・・

 

 

つまり、いろんな面において結構「優遇されている」というわけですね。

そこで成功した事例を、全国的に他の地域へ発信する拠点としての役割もあるのでしょう♪

 

 

 

養父市の具体的な取組みとしては、

・農地の権限移譲

地元の農業委員会が握っていた農地の売買・貸借の許可事務を市長に移した

・農業生産法人の設立要件の緩和

農作業従事員を役員に1人以上置けば、農業生産法人を設立できる

 

などが挙げられそうです。

 

 

 

廃校活用と特区指定は、一見関係なさそうに見えますが・・・

私が個人的に「廃校活用」と「農業教育」に興味があるので。笑

(農業に限定するつもりはないのですが、農業教育→食育→環境教育という広がりを持っていますからね)

 

そのため、その視点であることを・・・

先にお伝えしておきますね。

 

では早速、私が見た施設をご紹介していきます!

 

 


 

◆養父市6次産業支援センター

 

 

 

廃校後10年を経過した小学校を活用してあります。

全部で7室を、低廉な家賃で貸出しています。

6次産業化や農商工連携、農林業に関連した新たな事業展開を考えている人が入居対象です。

 

 

 

使用箇所は、現時点では1階及び2階の教室。

改装費は約8000万円かかったとのこと。

 

8000万円かぁ~・・・。

それだけの投資をして、ようやくスタート地点に立てるわけですね💦

 

 

 

駐車場もきれいに整備されていました。

しかしながら、入口は少々狭いのが物流を考えると難があるとのこと(某専門家より)。

 

 

 

教室の中はこんな感じ。

給排水もバッチリ!

簡単な加工や作業はできそうです。

 

 

 

 

セキュリティも完備。

 

 

 

しかしながら、廃校後10年経っていたら・・・

給排水や電源等の設備工事一式が必要になりますよね💦

 

この施設は、体育館やプールの整備まではせずに8000万円。

壊すのにもお金がかかる。

使えるようにするのにもお金がかかる。

 

一番コストを削減する方法は、すぐに再利用することなのでしょうけどね。

 

 


 

◆利益追求型の「株式会社」

 

私が個人的に面白いと感じた点は、この施設の管理運営主体です。

管理運営をしているのは、養父市ではなく「株式会社やぶパートナーズ」。

養父市が100%出資している「株式会社」です。

 

その「株式会社」が、産業支援や観光などの活動主体として機能していると

何かと動きが早かったり、動きやすかったりしますよね。(・・・たぶん)

 

 


 

この施設に行く途中にも、

私が気になっていた「アイメック農法」でトマトを育てているビニールハウスをいくつも発見!!

 

 

 

えっ?

こんなことまで廃校でできるの??

 

えっ?

あの企業も農業分野に参入してるの??

 

 

 

といった・・・

まだまだ紹介したい施設はありますが。

今日のところはこの辺で。

 

 

次回も養父市で見せていただいた廃校活用事例をご紹介したいと思います♪

お楽しみに^^