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2018 - 01 - 09

飲食業の倒産/2017年で762件

昨年2017年飲食業の倒産件数762件。主な要因は、仕入価格の高騰・人手不足による人件費増加。この壁をどのようにして乗り越えますか?

年が明けて、

みなさま気持ち新たに経営されていらっしゃることと思います。

今年もどうぞ弊社を御贔屓によろしくお願い致します。

 

 

さて、年初の情報提供となりますが

昨年2017年の飲食業の倒産件数が762件との発表がありました。

 

飲食業の年次倒産推移

東京商工リサーチ抜粋

 

 

762件という数字は、前年(2016年)より約2割増しとのこと。

この数字を多いとみるか少ないとみるかは・・・

みなさん次第ですが、

そのレポートの中で気になった点を抽出してみました。

 

倒産の要因として大きく2つ。

・仕入価格の高騰

・人手不足による人件費増加

 

 

まず、仕入価格を制御できないのであれば

一定期間耐え忍んだ後は、

商品サービスの価格・内容の見直しをせざるを得ません。

その際に重要になってくるのは

「価格に見合った付加価値」なのかもしれません。

その『付加価値』の捉え方が・・・

また頭を悩ませるところですけどね。

 

 

そして、人手不足による人件費増加。

飲食店にどんどん機械が導入されていく一方で、

その設備投資に手が回せない飲食店は

人材を確保するしか手はありません。

 

そのお店に「どんな魅力があるのか」

そこで働いて「どんなメリットがあるのか」

 

それがうまく伝わらないと

今後も人材確保は難しそうな気がします。

 

 


 

さらには、

 

・個人消費の停滞

・周辺企業の倒産

 

追い打ちをかけるように周囲の状況が変動します。

この負のスパイラルから

どのようにしたら抜け出せるのでしょうか。

 

レポートによると、

業種別の倒産件数では「専門料理店」が最多となっています。

専門料理店とは、日本料理・中華料理・フランス料理など

一定のジャンルの料理に特化しているお店です。

 

 

 

「専門料理店」203件(前年比13.4%増、前年179件)

「食堂,レストラン」200件(同34.2%増、同149件)

「酒場、ビヤホール」115件(同35.2%増、同85件)

「喫茶店」59件(同34.0%増、同44件)

 

 

飲食店へのニーズも変化し、

「選べる」食事を好む人が増えてきました。

それが専門料理店減少の要因なのでしょうか・・・。

やはり「選べる」というのは楽しいものです。

 

その一方で、

専門料理店のような「一流」の料理を提供してくれる

お店が減ってきていることは・・・

なんとも残念なことです。

 

 

また、レストランや居酒屋などの「外食」業だけでなく、

宅配ピザや持ち帰り弁当などのいわゆる「中食」業も

倒産する会社が相次いでいる現状。

 

 

「宅配飲食サービス業」42件(同7.6%増、同39件)

「持ち帰り飲食サービス業」23件(同27.7%増、同18件)

 

 

これらのデータを考えたときに

自分にとって「何が最重要課題なのか」を

分析する必要がありそうですね。

 

仕入価格の高騰であれば、

「コストを削減するためにはどうしたよいか」

「付加価値を高めるためにはどうしたよいか」

 

人材不足であれば、

「人を雇うためにはどうしたらよいか」

「長く続けてもらうためにはどうしたよいか」

 

消費者は「どこ」で

「何」を食べているのだろうか。

 

 

そのような視点が、

新しい商品開発や業態のヒントになるかも・・・

しれませんね。